“担任先生ガチャ”〜センスのいい親がしていること

先生

このごろ、「◯○ガチャ」と言う言葉がよく聞かれるようになりましたね。
よく言われるのが「親ガチャ」です。
つまり、自分ではどうしようもないもののことです。
学校でも、子供たち(保護者)には担任の先生を選ぶことはできません。

ただ、子供も親も人間ですから、相性があるのも当然です。
私だって子供の頃「若い先生がいいな〜」とか「男の先生がいいな〜」とか思ったものです。

今は、子供以上に親が担任の先生に関して敏感な時代になりました。
うちの子は「男の先生はだめ!」とか「若い先生は心配だからだめ!」とか…
実は私も親ですから、「こういう先生だったら(ウチの子には)いいな〜」という
ざっくりとしたイメージや理想はもっています。

では、子育てセンスのいい親は、このような時に
子供に対して、学校に対してどのような対応をしているのでしょうか?

親が絶対にやってはいけないこと

一番重要なことから伝えます!
パパママ、目の前のお子さんのために、これは何があってもやってはいけません!
それは、
子供の前で先生の批判をすること
です。

これをやった時点で、だいたいの子はその後1年間を無駄にします。
もしかしたら、今後の学生生活を無駄にするかもしれません。

なぜなら、子供にとって、一番はパパママです。
パパママの言っていることは全て正しいと子供は認識します。

だから、パパママが「そぶ先生ぜんぜんしっかりやってくれないね〜」というと、
子供は(あぁ、そぶ先生はぜんぜんしっかりやらないんだ〜)と認識します。

するとどうでしょう。気持ちいいくらいに、子供はそぶ先生の言うことを聞かなくなります。
人間は信頼関係の元で成り立っています。
信頼を失った人の言うことは聞きません。

こうすると全てがうまくいかない負のサイクルに入っていきます。

①親が先生を否定的に捉え、子供の前で批判をする。
②子供が学校で言うことを聞かなくなる。
③子供が学校で問題を起こす。
④親は「ウチの子は先生の言うことは聞いているのに、先生の指導のせい」と考えるようになる。
⑤先生も親も困ってしまう。

子育てセンスの良い親のしていること

では、センスのいい親がしていることはどんなことでしょう。
簡単です。逆をやれば良いのです!

子供の前で先生を肯定して下さい!
嘘でも構わないのです。これが「したたかな作戦」なのです。

例えば、4月、担任の先生が発表になったとしましょう。
ベテランの先生がいいなぁと思っていたのに、
大学卒業したてのピチピチの若い先生でした。
(うわっ!まじか!大丈夫かな〜心配だ〜)と思ったとしても、
「最高じゃん!たくさん遊んでくれそうだね!きっと勉強も分からなかった聞いたら教えてれるよ!」
と言うだけです。
「最高じゃん!」だけでもいいですよ。

これは、そぶ先生が出会った素晴らしいママの例です。
子「ねぇママ、今日そぶ先生に叱られた。でも僕何も悪いことしてないんだよね。」
ママ「そうか。でもそぶ先生だって間違えることはあるでしょう。そぶ先生だってみんなのことを思って言ってくれてるんだから大丈夫だよ。
ママ【TEL】「そぶ先生、ウチの子が、叱られたって言っているんですけど、勘違いみたいですよ。(怒)」
そぶ「申し訳ありません…」
ママ「いいんですよ。先生だって間違えることはあるって言ってあるんで!そぶ先生、今後ともうちの子をお願いいたします。」
そぶ「明日、私から謝っておきます。」


でも、先生への不満が…そんな時は

「そんなこと言ったって、ウチの担任は本当にしっかりやってくれないんです‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」
と言う声が聞こえてきます。

そんな時はどうしたらいいでしょうか。

遠慮せず先生に伝えましょう。

どんな方法でも構いません。
直接会って伝えたい人は、先生にいつならお話しできるか聞いてみましょう。
直接は…と言う人は、お手紙や電話でお伝えしてもいいですね。

これも全て子供には肯定的に捉えてもらえるようにして下さいね。
「パパママが先生にクレームしに行った!」
「パパママが横で、先生に電話で怒ってる!」
「手紙渡してって言われたけど、読んじゃおう!…ゲッ‼︎」
なんてことになったら同じことです。

よくあるのですが、「私はあなたのために、先生に言ってきてあげるから!」
と学校に来る方もいますが、それは全く子供を守ることになっていません。


わかりますよね。これは、先生の信頼をどんどん下げる効果しかないです。

「あなたの成長のために、先生と相談してくるね!」
は、いかがでしょう。


言い忘れました。
ママ友で、不満をぶちまけるのもOKです。
ただ、担任の信頼を下げる行動を多くの親にすればするほど
学級崩壊のリスクが上がっていきます。
なぜなら、あなたの不満を聞いたパパママが、お子さんに
「そぶ先生、ダメなんだね〜」って言うかもしれませんから。
そうすると回り回って、結局あなたの子にマイナスになります。

もし聞いて欲しかったら、例えば
信頼できる先生(去年の担任、教頭先生)でもいいでしょう。
私でもいいですよ。

まとめ 親へ、そして先生へ

親が、子供にこう言ったらどうなるでしょう。
「去年のリナ先生は、本当にいい先生だったけど、今年のそぶ先生は、ハズレだね。」

子供は、気持ちがいいくらい
リナ先生を慕い、そぶ先生を嫌いになります。

つまり、
リナ先生の言うことを笑顔で良く聞く子になり
そぶ先生の言うことは明らかに嫌な顔して、聞かない子になります。

しかし、担任は一年中付き合う大切な存在です。
大切な1年間をそんなことで無駄にしたくありません。

親として、子供に教えることは何でしょう。
それは、どんな人であろうと自分を律していくことです。

これから社会に出て行って、自分の好きな人ばかりではありません。
苦手な人、納得がいかないことばかりです。
そう言う中でも、上手に生きていくスキルを身につけて欲しいものです。
親はその見本を示していく存在です。

その親が、人を批判し続けていくことは、子供にとっていいはずがありません。
これは我慢しろと言うことではありません。
センスのいい子育てをしよう、したたかに子育てをしようと言う作戦なのです。

【先生方へ】
私は、これについて、初めの懇談会で保護者に伝えるようにしていました。
なぜなら、子にとっても親にとっても、そして先生にとっても非常に大切なことだからです。
どんなに素晴らしい教育をしても、保護者の言動は、先生には敵わないのです。
子供にとって一番は親です。
「親の言うことを聞かないので、先生から言って下さい〜」と言われますが
結局、子供にとって親が一番です。

どんなに素晴らしい教育や指導をしていても
保護者の一言で全てが壊れることもあります。
あれ?急にこの子私の指導が入って行かなくなった…なんてことも。

その代わり、保護者の皆さんに私は、思ったことは遠慮なく伝えて下さいと伝えます。
小さなことでも良いですから、教えて下さいと伝えます。
そして自分(先生)の非は認め、謝罪し、直していきます。
先生も人間ですから、間違えることはあります。
保護者の方々にもそれを理解してもらって、共に子供たちを育てていきたいという思いを
伝えていくことが非常に大切なのです。

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