学校でも「復習」は欠かせない。
家庭学習(宿題)でも「復習」は欠かせない。
それはなぜか。教科は少し真面目に、科学的に復習の必要性を書いていきます。
先生方は、復習の必要性や家庭学習の重要性を
子供たちや保護者の皆さんにお話しするときに参考にしてください。
パパママは、このページを見て、
勉強を効率よくさせるためのポイントを押さえてくれたら幸いです。
ちなみに、宿題については別記事で書いているのでそれも参考にしてみてくださいね!
エビングハウスの忘却曲線
「人間は忘れてしまう生き物だ」
私がよく言う言葉です。なぜなら私も忘れっぽいからです。
それもあって子供たちの忘れ物にも寛大なそぶ先生です。
忘れるのは仕方ない、でも忘れないための工夫は必要だと常日頃から指導しています。
メモを取るとか、複数回チェックするとか…。
エビングハウスは、ドイツの心理学者で
記憶に関する実験研究のパイオニアです。
彼が、発見したのが忘却曲線です。
まず言いたいことは、覚えたことはすぐ忘れていく、ということ。
学習したことは、最初の20分〜1時間で急激に忘れさられていきます。
授業の最初に覚えた英単語は授業終了時に、多くの子は「??」となっています。
家に帰る頃には、「?????????」となっています。
エビングハウスは、忘却曲線で何を明らかにしたかというと
覚えた記憶を取り戻すためにかかる時間
(これを節約率と言う)
についてです。
↓の図を見てください。
例えば、そぶ山さんが、新しい漢字5個を10分かけて覚えたとします。
※エビングハウスの実験は、無意味な文字列でやっているので
少し実験結果と違いますが、分かりやすくしています。ご了承ください。
20分後に改めて覚えようとすると
「58%」時間を節約することができるということです。
つまり、10分かかって覚えたものを、42%の時間で
4分12秒で覚えることができる!
というものです。
表を見て分かるように、最初に覚えてから
時間が開けば開くほど、また多くの時間を費やすことになります。
出典(http://www.easyrote.jp/mnemonics.html)
そしてこの図からも分かるように、
復習を繰り返していくうちに
忘れていくスピードも緩やかになっていきます。
これが「定着」です。
いずれ、ほとんど忘れない領域に入っていくことでしょう。
短期記憶が長期記憶に置き換えられるということです。
復習の最適なタイミングは?
(出典:https://uwaterloo.ca/campus-wellness/curve-forgetting)
ウォータールー大学は実験として1時間の講義を行い、
被験者の記憶量と復習による効果をグラフ化しました。
その実験によると、人の脳には以下のような特徴があるようです。
・復習しないと1ヶ月後には、ほとんどを忘れてしまう。
・24時間以内に10分の復習をすると、記憶が100%戻る。
・1週間後に2回目の復習をすると、5分で記憶を取り戻せる。
・1ヶ月後に3回目の復習をすると、2〜4分で記憶を取り戻せる。
つまり、24時間以内、1週間後、1ヶ月後が
効率的な復習のタイミングと言えるでしょう。
例えば、
24時間以内→家庭学習(宿題)で算数のドリル学習やプリント学習を実施
1週間後→小テストorプリント学習
1ヶ月後→テスト
という流れが一番オーソドックスなものではないでしょうか。
ですから、学生時代にやっていた、漢字小テストとか英単語テストとかは
意味のあることだったのです。
テストの良さは、テストがあるとなれば、子供たちは自然と確認作業、つまり復習をします。
テストに出ないものも、目を通すことになるのです。
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